日本ピアサポート学会

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本学会の概要

会長あいさつ

震災に遭われたみなさま方に、心からお見舞い申し上げます

日本ピア・サポート学会 会長  池島 コ大

日本ピア・サポート学会 会長  池島  コ大

 このたび、森川澄男前会長(現、名誉会長)の後任として、第3代会長を仰せつかりました池島コ大と申します。日本のピア・サポートの発展のため、精一杯頑張りたいと思います。お力添えをいただきますよう、こころよりお願い申し上げます。

 さて、10月9〜10日に開催された第15回日本ピア・サポート学会総会・研究(沖縄)大会は、同大会実行委員長の瀬名波榮啓先生はじめ、実行委員・スタッフの皆さま方のご尽力で、全国各地から延べ350名の参加者のもと盛大に開催されました。6つのワークショップ、総会、35本の研究発表(ポスター発表含む)と充実した研究協議が行われました。最終日には、香港特別行政区政府教育局第2領域主席官のブライアン・リー先生から「東アジアにおける包括的生徒指導・教育相談の動向と課題」と題するご講演をいただきました。

 特に、社会性と情動性にかかわるスキルをもち、他者と協力しながら課題に取り組んでいくことができる人間の育成が必要であることを学びました。これは、まさに日本ピア・サポート学会が進めていこうとする方向と一致するものでした。さらに本大会では、沖縄県立向陽高等学校演劇部の生徒のみなさんによる劇を昼食の時間に上演していただきました。引きこもり生徒の心理を浮き彫りにしながら、青年期の友人それぞれがユーモラスに関わっていき、友の暖かさに涙が溢れました。本当にすばらしかったと思います。この場をお借りし、生徒のみなさんに感謝申し上げます。

 ピア・サポートの「人を思いやる、人としての自然な傾向性」に着目した取り組みは、人間関係が希薄化しつつある今日的状況に、まさに生きて働くエネルギーを人に与えていくと言っても過言ではありません。本学会がこれまで蓄積してきた実践知と研究知をさらに磨き、日本のピア・サポートの推進と普及に寄与していくことが、今後必要だと考えています。
そこで、今期、次の5点を基本方針として、進めていきたいと考えております。

(1) 日本ピア・サポート学会にアクセスしやすい環境づくりを推進する。HPの刷新をすすめ、ピア・サポートの仲間(新会員)の輪を広げていきます。そのため、事務局等の組織・強化を図ります。

(2) これまで、日本で取り組まれているピア・サポート活動(ピア・メディエーション<仲間による調停>なども含む)の実態調査を実施する。ピア・サポートの取組み状況を、各都道府県教育センター等の協力を得て、今後の取り組みに生かすことができるようにします。

(3) 学会支部設立を積極的に進める。ピア・サポートを身近に学びたいというニーズに応えるため、日本ピア・サポート学会の支部拠点を設立していく。その際、ピア・コーディネーター及びピア・トレーナー資格を取得している方々が中心に推進できるよう体制を整えます。

(4) いじめ・不登校問題などへの予防的対応としてのピア・サポート、特別な支援を必要する子どもたちとのピア・サポートなどの取り組み、「チーム学校」の視点からその支援策を検討する。

(5) ピア・サポートに関わる海外の先進的な取組を発掘する。そのため、現地訪問による研究者・実践者との交流を深め、異文化交流と多様性理解の促進を図ります。